どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

生きる歓び

私が生きているということのすべてが、私の生の歓びに直結している。私は、簡単に失われるだろう。私の感じてきた歓びとともに。私が生きている限り、それは私の体に保存され、いつか思い返すことがあるかもしれない。ふと、生きるという歓びを噛み締めるか…

普通とか

普通ってなんなんだろう。常識って、なんなんだろう。 生きていると、ときどき、常識が怖くなる。どこかに自分の感知していない常識というのがあって、それで世界が覆い尽くされていて、私はそこから取り残されていて、あなたは変だ、ということを突きつけら…

自分の都合、人の都合

みんなそれぞれに自分の都合というものがあるのだろうと思う。人との接触は、自分の都合と人の都合との兼ね合いなのだと思う。そこがうまく歯車が回っていかないと、何もできない。上手くいかない。 他人との接触がほぼない今の私には、人の都合を慮ることが…

彼といたら地獄も

正月早々、歯痛になった。 もう、最悪。 彼と会う約束も、台無し。私はご機嫌斜めで彼と会う羽目になった。我慢するにはするのだけど、何をしていても、歯がじんじんと痛む気がして落ち着かない。年越し蕎麦も、お節もお餅も、この痛む歯で食べた。 「歯が痛…

楽しもうとすること

楽しもうとすること。楽しいことは、待っていてもこない。自分で作るか、取りに行くかしなくては享受できない。まれに降ってくることもあるようだけど、少なくとも私にはない。楽しみに対する積極的な姿勢を取れずにいる。ここ数年。心のどこかで私なんかが…

愛のある振る舞いをいつだってされたいと思っている

私は、愛のない行動を受けることが多かった。その結果、社会からあぶれてしまっているのが、今の現状なのだと思う。人をそもそも信じていないような感じがするし、愛を感じることが少なかった。だからといって、人に対して愛のない行動をするかというと、そ…

あらゆる言い訳を払拭した先にある、私が隠し持っている本当のしたいことについて

言い訳をしている自分というのがいる。自分のしたいことがあるとして、それに向かわないことはすべて自分に対する言い訳である。どんなに言葉を尽くしても、どんなにそれが必須のことであったとしても、自分のしたいことに向かわないのなら、それは言い訳に…

コーヒーと楽しみ

ぜんぶ、コーヒーがあれば解決すると思っていた。自分の中のことは、コーヒーがあればなんとかなると思っていた。不思議とそう思っていた。この世界がうまくいかなかったり、いや、違う、自分がうまくいかなくて、本当に心底ついていないなと思うときだって…

自分なんかが、と思ってしまうことについて

謙遜でも何でもなく、自分なんかが、と思ってしまう。突き詰めれば、鬱なのもそれが原因かもしれない。どちらが原因かももはやわからない。自分をおとしめようとして、自分を責めるようなことを考えてしまう日々。それに他人を利用してしまうのだから、世話…

神の創りしもの

「これが君たちの言っていた人間というものなのか。聞いていた話とは違うようだが」 仕事の相方が私に不思議そうに訊いてきた。当たり前のことを訊いてくるやつはあまり好ましくない。だが、こいつが本気で質問しているというのもなんとなくわかる。 「これ…

夏と死

死んでしまった人が、上から見ているような気がしてる。あるいは草葉の陰だろうか。私たちは思い出した時にだけそう都合よく思うし、思い出さなければ、彼らはもういないのと同じなのだ。見ていると思っている自分の思いが、それが見ていると思わせている。…

マスクにまつわるお話

「マスクあるっけ? 今日、仕事なのに風邪をひいてしまった」 私は素っ気なく答える。──あるんじゃない? そこの引き出しとか。 「不織布のマスクがいいんだけど。シャレてなくていいからさ」 そういうと、彼はいろんな引き出しを開けたり締めたりし始めた。…

歩き出す

外の嵐は、今、私たちに巻き起こっているそれとは関係がないはずだった。家の外も内も荒れていた。私の内側も荒れていたし、彼の内側もそうだったろう。家の中の空気が重い。それは、私と彼が作っている空気であって、それ以外のことは何にも関係がないはず…

小さな冒険

歩いていると、やたらとこちらを見てくる少年がいた。まだ幼い。3、4歳といったところだろうか。その子は母親と一緒に歩いているのだが、母親とは手を繋がず、自分の意思で歩いている。母親の少し前を歩いている自分のところまで、時たま追い越してはこち…

つぎつぎと合う辻褄

君と初めて出会った時、自分が生まれきてきた意味が、わかった。君と出会うために生まれてきたんだ。君と暮らすために、君と生きるために、私は生まれてきたんだと思った。 やっと、だった。私は自分が生まれてきた意味がずっとわからなかった。仕事をしてい…

人のせいにすることの不幸

自分に起きた不幸の何もかもを、人のせいにするな。そのほとんどは自分のせいである。たとえそれが病気であったとしても、結局は自分の生き方が招いたもの。そんなことですら自分のせいなのだ。その不幸のほとんどは自分のせいであって、人のせいではない。 …

被害者意識を葬る

被害者意識さえなければやっていける。それをなんとかするのは第一に薬だし、そして自分の考え方なのだと思う。自分が被害者になることで得ていることを総ざらいしたら、被害者ぶらなくて済むかもしれない。 被害者意識はどんどん湧いてくる。それは自分に問…

人生、楽しんだもの勝ち、ということ

僕のことを、人間扱いしなかった人たちがいた。そのことに、私はショックを受けていた。その対象が自分であることに。人間扱いされないことに、自分に原因がなかったとは言えない。いろんなことがあったから。でも、人間扱いされない筋合いはない。 彼らを憎…

能動的な幸せの感受について

ぼくが報いを受けなくてはならないなんて、きいてない。なんでぼくはこんな目にあっているのか。なんで皆はいい思いをしているのに、ぼくはこんなんなのだ。自分から奪われたものを、思う。私は人を信じなくなった。 いや、深いところでは、信じているに違い…

今、この瞬間にするべきこと

今という時間。この瞬間をどう思っているか。このまさに今というこの瞬間をだ。何をしているべきなのか、自分に問うたことがあるだろうか。今この瞬間にしていることに疑問を持ったことがあるだろうか。 わたしが書いているのは紛うことなく駄文である。こん…

人の役に立つということ

人を役立ててばかりで、つまりは人に頼ってばかりで、人の役に立とうと思えていなかった。自分一人で生きているつもりになっているわけじゃないけれど、ほとんどそうなのかもしれない。関わっている人は少ない。誰かのために生きているという実感はないし、…

いろんな顔

「怒ったら、どんな顔するか、見たかったんだよ」 唐突な告発にぼくはこう答えた。ぼくはいたって冷静だった。どうにもならないなんて自分を見捨てたりしなかった。やさぐれたりもしなかった。彼女にきちんと説明するつもりだった。 「もし君が怒ったなら、…

大事なことを大事だと思うことについて

どうでもいいとばかり思ってきた人生だった。いろんなことを。いろんな場面で。いろんな階層で思ってきた節がある。どうでもいいと思いつつ、なんとか生きてこられたのは、それでもなんとなく生きてきたわけじゃなくて、一応は、なんとか生きようとしたって…

いつかたぶん猫になる日

猫になったらどうだろう。生きていることのいろんなことを感じなくて済むだろうか。猫は猫でしんどいのだろうか。「どうなんだい?」 猫になろうと、努力したって、なれるわけじゃない。でも、猫みたいになれるかもしれない。猫として生きるのではなくて、た…

帽子をかぶる

帽子をかぶることを、唯の日除けと思っていた。日光から自分を守るためにそれをかぶるのだと。 小さい頃に、日射病になったことがある。その時だろう、はじめて帽子というものを意識するようになったのは。夏の、暑い日差しにさらされ続けると、人は体調を崩…

髪を切る

「変わりましょうよ!」 わたしは、いま説得されている。自分から言い出したことだった。それでも躊躇しているていでもあって、自分が望んでいるようでもある。どちらが真意なのか、自分でもわからない。どちらでもいい気もする。 長くのばした髪を切ろうか…

頭の中を埋めうること

被害者ぶるのを、やめようと思う。そう思う途端に、自分を支えているものがなくなった気になって、身体の調子が悪くなってしまった。おそらく、いろんな人は、いろんな心の支えを以って生きているんだろう。僕の場合はそれが被害者ヅラすることだったんじゃ…

今日もどこかで雲が雨を降らせている

今日もどこかで雲が雨を降らせている。 雨なんて降る予報ではなかったのに、いつの間にかその予報も変わって、実際に雨が降っている。そうやって、天気に翻弄される人間がこの世界に一定数いて、そうやってまた、あぁと思っているのだろう。そのあぁ、には、…

どうせいなかった人

なんでかわからないけれど、ぼくなんてどうせいなかった、みたいなことを、折に触れて思う。誰かと接触したり組織に所属したりするたびに、接しはしたけれど、そもそもぼくなんてそこにいなかった世界線というのもあって、だから、いてもいなくても同じなん…

誠実さについて

私は恋愛対象についての不誠実さに本当に敏感すぎるのだと思う。みんな、もっと、うまくやっているんだろう。なんでこんなに誠実であるかどうかに過敏なのか自分でもよくわからない。嫉妬とも違う気がする。誠実な人がいいと、ずっと思っている。 翻って、自…