この盃、かわしておくれ。
みんないつかは退場する。
きみがいなくなったなら、ボクはまだ一人のままだろう。
きみがいても、ボクが一人でなくなるわけではないけれど、
なんとなく、寂しくはある。
きみは旅立つのだ
大人から、壮年、老年となって
やがて退場するときまで、どうか幸せであれ。
苦しみのない、平穏な、幸の多い、人生であれ。
行く道には、暗いときもあれば、明るいときもある
伴侶のあったことを噛み締めるがいい
ボクは僕の道を往く。
大丈夫。ボクは強いから。強くあろうとするから。きみの手はもう借りない。頼らない。
これからは、ボクは一人であるいは、他の誰かと生きるだろう。
生きることに、別れはつきものだ。
さよならだけが、人生だ。この盃、かわしておくれ。花に嵐の例えもあるさ。