どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

調べること、書くこと

 今日友達と行った勉強会でやったスライドをもとにまとめた内容です。

 『調べてよう、書いてみよう』最相葉月著(講談社)のまとめではありますが、かなり偏向しているというか、あくまで自分のためのまとめです。つまり自分の知らなかったことを中心にまとめています。
 この本は小学生の調べ学習のやり方を説明した本ですが、ノンフィクションライティングの基礎・基本を網羅しています。
 私は書くことに興味があるので、その基礎として、どのように調べ物をして、書いていくのかを知るために本を読んでいくうちにこの本に出会いました。それでは、まとめていきます。

テーマを決める

 書くことは、自分に起こったこと、体験、そして自分の外側で起こったことに大きく分けられると思います。
 もっと知りたい、もっと聞きたい、人に伝えたい、自分の体験を記録に残したい、という強い思いが、テーマを決めるきっかけになるでしょう。日記や手紙を読み返したり、アルバムを眺めたり、家族や友達と話すことでも、テーマが決まるかもしれません。

キャッチコピーをつける

 なぜこのテーマに取り組むのか、何を知りたいのか、何を目指しているのかをはっきりさせるために、キャッチコピーを考えておくと後で役に立ちます。情報に埋れたときに初心に返ることができますし、書く際にも何を書きたかったのかがより明確になるでしょう。テーマの焦点を絞って固定しておくようなイメージです。

企画書を書く

 なぜそれを選んだのか、知りたいのか、何を書きたいのか、具体的にしていくために、企画書を書いておきます。書く際には、読んでくれる人、読者を意識して書いていきます。

タイトル(仮題)
テーマ
キャッチコピー
テーマを選んだ理由
話を聞きたい人
使用する資料
知りたいこと・調べたいこと・伝えたいこと

それぞれの項目は空欄のままでもいいですし、調べていく際や書いていくうちに書き換えることも厭わないようにしましょう。タイトルは仮題でいいのでつけておきます。内容を書いてから変わることも多いので、柔軟に書いていきましょう。

調べる

 ここからがこのまとめの中心です。調べるのには、資料に当たるのと、人に聞くことの二種類が提示されています。
 すべてノートにまとめておきます。

資料に当たる

 本で調べる(図書館のレファレンスを活用すると良い)、インターネット(信頼性に注意すること)、現場に行く、観察する、体験する

人に会って話を聞く

  • 話を聞く人をリストアップする
  • 聞きたいことのメモ
  • 手紙(依頼状)を書く(電話、メール、手紙)

手紙を書くのが基本です。電話のみで依頼するのは親しい間柄の場合に止めた方がよいかもしれません。相手の勤務先の広報部が仲介してくれることもあるので、そちらを当たるとよいかもしれません。

手紙の内容
自分が何を企画しているか、なぜその人に会いたいのか、会って聞きたいことは何か、いつ、どのくらいの時間会ってもらいたいのかを明確に

 紙は便箋でボールペン。自筆が望ましいがパソコンなら名前(相手と自分)は自筆にすること。

  • 相手が手紙を受け取った頃を見計らって電話します。

  ──いまお話ししてもいいでしょうか?
  ──企画の説明
  ──都合のいい日を指定してもらう
  ──場所はどちらに?
  ──相手に電話を切らせる
 断られても、どうしても必要であればもう一度電話してみます。失礼のないように、自分の熱意を伝えること。相手が書いた本があれば、そのことに触れるなどもよいでしょう。

  • 会う際の注意点

・ノート、ペン、時計、カメラ、録音レコーダーを持って行くといい
・時間厳守(15分前行動)。トイレは済ませておくこと
・録音、撮影は許可を必ず得ること
・相づちが単調にならないように
・興味がわいたら、その場で必ず訊くこと(企画書から逸れるとしても)
・わからなかったら「それは〇〇ということでしょうか」
「すみませんが、もう一度おっしゃっていただけませんか」
・大事なことだけメモする(メモ書きに集中しない)
・相手の口調や方言、服装や部屋の様子、雰囲気をメモ
  身を乗り出して話していたとか、困った様子だったとかもメモ
   →書くときに役立てます。
・できるだけ早く(一両日中に)まとめておくこと

  • お礼状を書く

  →疑問が出た時に連絡しやすい
 話を聞いてから、書き上がるまで時間がかかる場合、暑中見舞いや年賀状などで途中経過を報告するのも良いでしょう。

書く

  • 伝えたいことはなんなのか確認しておく

   →キャッチコピー、企画書、ノート、メモを参考にする

  • 本一冊くらい長いものだとしても、一つだけ伝えたいことがあれば良い
  • 書く内容を箇条書きにして、実際にハサミでバラバラにして組み立てる

   →伝えたいことが伝わるように構成するため

  • 自分ツッコミ

   →これでは伝わらん! 
    とか自分の書いたものにツッコミを入れていく(客観的視点)

  • 人を惹きつける書き出し
  • 自分の視点で書くか、伝聞調で書くか、彼、彼女の視点(三人称)で書くか、テーマや伝えたい内容によって考えること。
  • 書き終わったあと、時間をおいてチェックすること
  • その際は消しゴムで消さずに赤で直す。パソコンならプリントして赤字を入れて直す。

以上でまとめはおしまいです。あくまで私なりの解釈、私なりのまとめですので、省略したところは多々ですし、自分なりに書き加えているところもあります。ですので、このブログ記事に不備がある場合、私に不備があったということです。よろしくお願いいたします。