書くことの精度
書くことの精度。書くことで伝わる精度。
コミュニケーションはたぶんその基本。
自分が表現した言葉が、自分を離れて、人に伝わる。
文字で書くことは、時限爆弾みたいに発火する。
何かを伝えることは、どこか自分をさらけ出すということ。
美しさを伝える精度。
自分の感じて欲しい通りに人に感じさせようというのではなく、誰が読み取っても同じように感じるというのでもなく、
ただ求めていく、精度。
その精度は繊細なことを言葉にし、
複雑なことを言葉にする。
私は書くことによって人に伝えようと試みる。
それを受け取った人が、どういう気持ちになるのかに興味がある。
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私の“精度”は至らず、誰にも何も届かないでいるような、このにぶい感触。
一人に伝わっても、また別の一人に伝わるとは限らず、
ある人に伝わったところで、多数に伝わるというわけでもない。
それは私の人格と結びついている所為かもしれないし、
ただ私の精度が至らないからなのかもしれない。
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脳は柔らかくあるべきで、直感を頼りに私は書き進める。
複雑な事象を描写することに満足せず、
複雑な心境を表現することに満足などせず、
多彩な視点が、私を前進させる。
唯ただ極めていく。
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私の文章を読む人、それは私でしかない。
常に課題を、それを書くという意味を、なるべくの価値を。