どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

生の自問字答

 生きるか死ぬかの瀬戸際なんて、僕たちの生活にはない 滅多にない
 でも、僕たちは確実にいつか死んで、それは明日かもしれない
 いつ死ぬのかは誰にもわからなくて
 明日死ぬ予定でいる人なんて一人もいなくて
 僕の知らない裡に死は迫っていて
 楽しくないことで時間を埋めていたとしても 死は明日かもしれなくて
 でも、生きることはできなくて “必”死にいることはできなくて
 楽しかろうが つらかろうが 未練があろうが
 僕は明日死ぬかもしれなくて
 受け入れられないとしても 死は“必”然的にやって来て
 楽しいことだけをして生きたらいいなんて 人生は簡単じゃくて
 でも楽しいことで満たしたくて そうはいかなくて
 君が愛おしくて それだけで良くて そう思いたくて
 恋さえしていたなら たぶん、僕は良い歌を歌い続けることができて
 それはきっと、良い人生で そう思いたくて
 満たされている時にでさえ それが良い人生だとは思わなくて
 それを求めて追いかけても それが幸せなのかどうかわからなくて
 死ぬ瞬間には きっと 死ぬことを考えていて
 いったい僕はいつ 自分が幸せだと実感するのだろう
 ふっと一息つく その時にさえ それが幸せなのかわからない
 何かに向かっていく、その意気込みこそが 僕を生かしていて
 だから、僕は生きていて 生かされていて 活かされていて
 自分以外に、自分を見ている人なんていなくて
 自分だけが、自分を判断して 自分に責任を持っていて
 自分のために生きていて
 でも、人のためにもなりたくて それが自分を活かすって気がしてて
 生きてて
 でも いつか死んで だから、生きてる。