つづく、人生を、とりあえず

　昨日、一応の就職が決まりましたのでご報告させていただきます。7月に入ったくらいから就職活動を始め、最初に伺った会社に認めていただき、とりあえずはアルバイトからという形で職に着くことができました。よかったよかった。これから先に、どんな困難があるかはわかりませんし、前途多難なことは明白ですが、まあ、一応の出発点に立てたのかな、と。
　こうして文章を書くことは、紛れもなくあの頃の僕にとっては生きがいでした。これだけを毎日やっていたと言っても過言ではないと思います。それによって人に褒められるわけでもないのにも関わらず、日々そうできたのは、文章を書くことが好きだったからだと思います。文章をただ書くという発露によって僕は救われたし、また、自分を知ることもできたと思います。明らかに、僕には治療が必要でした。それは医学的なものにとどまらず、人とはとか、人と人との関係だとか、人生だとか、そういった、しち面倒くさいことを延々と考えている日々だったと思います。
　過去のことを憂いても仕方がなく、もうどうにもならないことも多い。人生はここから変わるのだ、と強く思った瞬間から変わり始めるのかもしれない。就職・転職はいい機会だと思います。だって、これからここで出会う人は、一人も僕のことなんて知らないのだから。そこでの振る舞いのすべてが、ここでの僕という人間を印象付けるのだ、そのことを今は楽しんでいるような節があります。
　まぁ、過去に特別に何かがあったというわけでもないのですが。
　もちろん、これからも、書きます。書くことは、一生やめないと思う。いつでも、どこでも、何かしら書いているだろうと思います。それがどんな発露をするかなんてわかりません。考えていることをただ垂れ流しにするのかもしれないし、なにかのお話を書きたくなるかもしれない。どんな形だっていいと思う。ただ書き続けていたいのです。
　人にとって、空想することは自由です。命を落としたことはないけれど、もしかしたら、死んだとしても空想し続けることはできるんじゃないか、たまにそう思います。そう、思いたいのかもしれない。
　ただ思うこと、それだけでもいい。それを何かの形にして、人に示せるのならもっといい。それを読んだ人の何かが変わったならもっといいだろう。これだけ発することが容易になった世の中で、ただ書いていることにはあまり意味はないのかもしれない。それでも、と思う。自分のためだけに書いた文章が、容易に人に届く可能性があるということでもあるはず。例えば、今、あなたがこれを読んでいるように。
　ある瞬間から、世界の捉え方が変わる時がある。それは、世界が変わることです。変わる時には、本当に劇的に変わるもの。それまで信じられなかったようなことが起こるものです。これからだって、きっとそうだろうと思う。いま信じていること、いま為していること、全部がひっくり返るその瞬間を、楽しみにしています。
　人生とは、不思議なものだと思う。誰にとっても、そういうものです。そのことを、忘れないでほしい。
　この先も人生はたぶん続きます。いい出逢いを、いい日々を、いい人生を。
　一緒に楽しみましょう。お力添えを頂けたなら。こんなに嬉しいことはないでしょう。