どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

恋愛とは、(たぶん)素晴らしいものだ

彼女は、そのとき、ぼくのことを理不尽だ、と思っていたかもしれない。いま思えば、だけれど。彼女がぼくから遠ざかろうとした途端に、ぼくは近づきたい、と思ったのだから。彼女は決して狙ってそうしたわけではないし、ぼくの方も全くの不可抗力というやつ…

月を歩くひと

「昨日、月を歩く人を見たぞ」 もう呆けてしまった父が言う。 「月に!? どんな人? なにしてた?」 5歳になる息子が驚いて応じる。 「どうやって? 月なんて小さくて見えないでしょ」 私は冷静にツッコむ。 「隣町の天文台の望遠鏡で見た。あれは確かに人…

王蟲とのひとり、やりとり

目が醒めると、眼前に王蟲がいた。 王蟲は雄大で、清らかで、ただそこにいるだけなのに、わたしは気圧された。その多眼は暗いが、雄弁に語り、生気を失っているわけでもなく、今にも明るさを取り戻しそうだった。 わたしは王蟲の前に立ち尽くし、見上げてい…

気球から撒きうるもの

「なんでこんなことになったのぉ〜!」 女の子と気球に乗っている。空を飛んでる。女の子が叫んでる。ボクだって怖いのだけど、かっこ悪いので押し隠してる。平然としているフリ(・・)をしている。ホントは、ドキドキしてる。彼女が叫ぶ通り、なんでこんなこ…

山路を登りながら、こう考えた

男にフラれて旅に出るなんて、我ながらアリキタリだ。でも、あの男との記憶がたくさんあるあの家に居続けるのはなんだかつらくて、私はちょっとした休暇をとって、こうして外に出てきたのだった。これは、旅なのか。 どこか街に行くのも嫌だったし、海外に行…

鳩と猫(女の子に勧めてる男の子 を改題)

「おれが思うに、きみはこういう漫画を求めているはず」 「いや、いいよ、読むのめんどう」 彼女は普段から化粧もしない、服にも拘らない、ネイルなんてしたことがないはず。そういうことに、きっと興味がない。 「あたしのなに知ってんのよ?」 「いや、わ…

調べること、書くこと

今日友達と行った勉強会でやったスライドをもとにまとめた内容です。調べてみよう、書いてみよう (世の中への扉)作者: 最相葉月出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/11/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 『調べてよう、書いてみよう』最相葉月…

人生なんて、わからないものだ。”真っ当に”生きるのであれば

唐突だが、性の話。 人は、人や社会からの影響がなくても、人間を産みたいと思うものなのだろうか。生物として繁殖・出産の機能を使いたいと思うものだろうか、使うべきと思うものなのだろうか。こういう書きかたをすると女性についてだけ言っているように感…

電話で、好きな人に告白するに当たっての、memo

・同じ気持ちかどうかどうやって確認する? ・彼は私のこと好きなんだろーか? ・説得とかそういうことじゃない ・電話してる時点で感づいてるはず ・気まずい雰囲気を作らないように注意! ・無理だと思ったら、ごめんって言って切る。すぐ切る ・そうなっ…

女の子に勧めてる男の子

「このマンガ面白いよ、読んでみ」「ふーん、『G戦場ヘヴンズドア』? 聞いたことない。バトル漫画?」「いや、漫画家マンガ」「ふーん」 「漫画家が題材だけど、漫画内マンガはほとんどないんだよ。たぶん一コマだけ。そのコマでメインキャラクターの言いた…

失ってはいけないもの

──あたしだけは、あんたの書いたものを読んだぞ、認めたぞ、という心持ちで「いいね」した。 *** 心をどう持とうとも、たぶんこの気持ちは、コンピューターを通してでは伝わっていない。相手がどう受け取ったかは永遠にわからない。そこには表情も、仕草…

生きねば

肺に入ってくる空気は少なく感じられ 横隔膜は今日も緩い しばらくは 走れないだろう 体力はきっと落ちていて またすべてやり直しだという気の重さ 考えることもあるけれど なんとかなることは なんとかなるし なんともならないことは なんともならない 精魂…

わたしの好きな人が、

わたしの好きな人が、この先のつらい思いをしませんように。苦労したとしても、それを乗り越えられますように。その勇気を与えてくれる人が、なるべくそばにいますように。なるべくいい気分で過ごせますように。しんどい時があっても、夜の星を眺めたなら、…

春の空の眺め

いい気候になると、夜の宙を眺めたくなる。冬の空の方が、空気が澄んでいるらしいから、遠くまで見えて、宙の星もきれいに見えるんだけど、ぼくは、暖かくなった春の宙を見るのが好きだ。こうしている間、人の世の悩み事を考えなくて済む。寒い時には、身体…

人がいろんな面を持っていると、ぼくは忘れがちだ

おもく、くるしい、脳。 脳はひたすら回らず、私はただ寝ていることしかできない。 人を思う気持ちは、逆さに働き、私は苦悩する。 何もかもがどうでもよくなってしまう瞬間があって、 私はただひたすらに寝ていた。 *** 人の一面を見たからといって、そ…

自分の責任で生きるから、人生は楽しいはずなのだ

自分のことは、自分でなんとかする以外にない。だって、自分のことだから。だれかが助けてくれることを期待してもしかたないし、人にはどうにもできないことだってたくさんあるのだから。きっと人生に起きる多くのことは、その人自身の意思の力に依っている…

この胸の高鳴りをきみに伝えたい

ぼくとあなたで感じたであろう、あの状況、あの、胸の高鳴り。でもそこにいたのはぼくだけ。処と時を別にして、あなたもそれを感じていたかもしれない。 その胸の高鳴りが、ドキドキが、嘘でないなら、ぼくたちは、うまくやっていけるのに。 そうしようとし…

人生を賭けた肯定であるところの、恋愛

ある瞬間にときめいたからといって、また別の瞬間にときめくとは限らないかもしれない。いつでもときめいているという保証なんて、たぶん、どんな人に対してもない。ずっと一緒にいたら、いつかはそうでなくなるかもしれない。 もしかしたら、それはときめか…

職能と愛の共通点

一瞬のトキメキが、その人を、その人の人生を、作っていく。 人生とは不思議だ。 どこかでこの人だ、と決めるのだろうか? その人は誰なんだろう。 もう出逢っているのだろうか? *** トキメキはきっと持続しない。 しないが、僕にはまだ見えていない力が…

好きでないと思ってたけど、やっぱ、好きだった、ごめん

人の気持ちは外から見えない。相手が自分のことをどう思っているかなんて、ほとんどわからないことだ。そんなそぶりを見せても、そうでもないこともあるし、なにか理性で覆って本心を隠すことだってある。単に恥ずかしいってこともあるし、それが恋の場合、…

心音を聴き、心根を育てる

どんな人にも独りのときはあるけれど、きみの心根(こころね)のところにきちんと栄養と水をやっておくんだ。心根はあなたの本性だよ。芯なんだ。それが腐ってしまったら、きみはきっと、壊れてしまう。だけど、それをきちんと育てたら、きっと良いことがある…

この盃、かわしておくれ。

みんないつかは退場する。 きみがいなくなったなら、ボクはまだ一人のままだろう。 きみがいても、ボクが一人でなくなるわけではないけれど、 なんとなく、寂しくはある。 きみは旅立つのだ 大人から、壮年、老年となって やがて退場するときまで、どうか幸…

「生きたい!」という気持ち

一度ひとが死の淵まで逝ってしまうと、人格が変わるということがあるのかもしれない。ひょっとすると、『生きたい!』という気持ち──それはとても強い気持ち──が、人を欲望に駆り立てるし、ありもしないことを考えついたり、妄想に走ってしまうのかもしれな…