どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

エクセルシオールカフェにて

となりに座った女性と少しだけ話をした。彼女は暇そうでもなく、かといって忙しそうでもなかった。ただ本を読もうとしていたのだった。その本は見覚えのある装幀であった。私が昨晩に寝床ですくいを求めて開いた本に違いなかった。たまらずに私は声を掛けた…

『G戦場ヘヴンズドア』について

私がこの漫画についてどのように語ったとしても、この漫画を読むという行為そのものにはとても敵わない。この全3巻の本に書かれている絵と文字には、本当に多くのことが詰まり過ぎていて、正直に言ってこの本について夜中まで一コマずつ人と語り合いたいくら…

贈ることば

「あなたにこの詩を贈りたいんだ。谷川さんの『雛祭りの日に』」 愛しい人に、震える手で自分の書いた自分の結晶の一部を手渡す。一報を耳にしてから、造り上げるのに一週間くらい掛かってしまった。どんな反応をするだろう。 「あら、素敵なレタリングじゃ…

中空に投げやっていた言葉、そして歌

ツイッターを見ないことにしたらば、とてつもない孤独を味わうことになった。何のつながりもないと思っていた人たちだったのに、こんなにも存在感があったのかと思う。 LINEを開いてもその一覧には、理由もなくなんでもない話を投げかけるような相手は一人も…

「妄想」と「現実」の間で

「妄想」の世界では全てが思い通りに「実現」してしまう。でもそれはそれだけでは「現実」ではない。 「妄想」は「妄想」。ネットは「妄想」を持ち込んでもいい場所ではなくて、なんでも「実現」できるかもしれない場所じゃなくて、「現実」と地続きになって…

愛されるに値しないという決めつけについての一考察

くちづけよりも性交よりも、交歓したいのです。これ、ダサいんかな。たぶん男として。あるいは人として。最近は「常識」を鑑みて生きようとしつつあるのだけど、「交歓したい」だけ、なのもそれからは外れているな。どっかに慢心があるんです。だからオカし…

色づく人生、それから世界。

人に認めてもらえたところだけが色づくのだから、人生は。「いいね」とか「お星様」みたいな離散的な値だけで伝えるのではなくて、きちんと言葉でもって認めていることを示してあげて。 人生で、本当に認め合える人と出会えることは本当の本当に幸福なことだ…

みんな幸せになってしまえ

ぼくが生まれた時に、ぼくに掛けられた魔法。ぼくという人間を認めてくれた人を根こそぎ幸せにしてしまう魔法。でも、それは、ぼく自身がその人を幸せにするとは限らなくって、ぼくのいないところで他のだれかがその人を幸せにするってこともありうる。認め…

波よせて

ぼくと彼女の会話の途中で、彼女は急に黙ってしまったのだった。そのとき僕らが話していたのは、いま僕たちの目の前に広がっている空の蒼さと海の碧さについてだった。興奮してまくしたてる彼女の横顔に見惚れていた僕は気もそぞろで、そのことに気がついた…

考えを尽くすこと、言葉を尽くすこと

今よりもっと若いころ。たとえば、思春期のころ。みんな異性にモテなければ気が済まないという感じだった。モテたくてしかたないように見える人ってたくさんいた。少なくともぼくの周りには。 高校生から大学生くらいの、性交渉に過敏に興味を持っていて、そ…

人と繋がる/関わる光栄

「考えることができる」という自負は、自分にとっておそらくよいことではなくて、その良し悪しを客観的に指摘することができる人がいない場では、しないほうがましなのだすらと思っている。自分の判断はいつも間違っているつもりでいるべきなのだけれど、い…

世間知らずに生きて思うこと

人と人は違った価値観であって、それで当たり前である。そして、だからこそ、互いに理解しようと努めなくてはならない。 自分についてる属性とか、なんか特徴とか、生きているのだから当たり前にあるのだけれど、そういうことを過剰に気にする必要ないな、と…

実現するために/しようとするために

僕は、何かを実現しようとしてこなかったと最近、思う。自分の願いを実現できるような場にいようとさえしておらず、そういった行動もしていなかったのではないかと思えてしまう。 何かはしていた。でもそれは何かをしていただけに過ぎない。それを実現するた…