どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ

自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。

2018-01-01から1年間の記事一覧

月を見上げたこと

人間を、知れば知るほど、わからなくなっていく。 人を理解し、理解されるということは、たぶん、一生ない。そう落ち込んだあの夜に、救いを求めて見上げた空に在った満月は、ただ、それがそこにあるというだけなのに、自分をさえ受け入れてくれているように…

正しいと思ってしまった瞬間に、なにかがダメになる

ぼくは正しくはないし、正しいと思ってしまった瞬間に、なにかがダメになるんだろう。いや、今でも充分にダメなんだけど、誰からも相手にされない人間になってしまうんだろう。 だから。何かをぼくに対して間違えた人がいるとして、それだけでは、自分は間違…

極めたい、表現についてのこと

音楽と文章は全然違うことは承知の上で、いま、引きたい言葉がある。今日は、その引用から始めようと思う。 昔、一緒にレストランで演奏していたギターのおじさんにこう言われたんです。「まだ誰も知らない音楽をやれることは素晴らしいことだ」って。レスト…

わたしの中を駆け巡るもの

宇宙が拡がっているということは、宇宙の外側には宇宙ではないところがあるのだ、ということに気がついたとき、ぼくの身体の中の神経のすべて、余すことなく全部の通り道にはなにかが駆け巡って。 *** 自分はなにをするために生きているというわけでもな…

ここがほんや

「ほら、ここだよ、前に行ってみたいって言ってたでしょう?」 親戚から預かることになったこの人をいろいろと案内して周っていると、何だか変な気持ちになったりする。 「ええと、何でしたっけ? 情報がたくさんあるところ」 「そう。本屋。オールドスタイ…

“それ”に含まれうるもの

一編の詩を書くのに どのくらいの言葉が含まれているだろう 本なら何冊ぶんだろう 人生なら何生ぶんだろう 一つのお話をつくるのならどうか 何百層にも複雑に重なりあった 言葉や意味や概念や、あるいは誰にも知覚されることのないなにか そういうものが、一…

空の青さをみつめていると、

空の青をみつめて、思い浮かべること それは、 懐かしいということでもなく、 怯えるということでもなく、 ただ、気分が軽くなるというだけでもなく 青空と向き合うとき、吸い込まれていくわたしの中のなにか それが吸い込まれるたびに、わたしは絶望する 青…

正論と美意識

正論を振りかざすことがいつも正しいことでは、おそらくなくて。正論を吐いたところで、どうにもならないこともあるし、何も解決しない、ということも多い。 それを吐いているお前は、それを吐くだけの資格があるのかよ、という話でもある。 完璧な人間など…

失敗するということ

許されるなら、それでいいのかよ、と。あるいは、許されなかったなら、それで全てを諦めるのか、と。 「失敗」を人がどう捉えるのか。 「失敗したということ」を人がどう受け取るのか。 「失敗したこと」を自分がどう捉えているのか。 「失敗したということ…

書くという自分を知ること

人と接してみなくては、自分がどんなところに立っているのかも、よくわからない。自分がどこに立っているのかなんてわからなくたって、悠々と自分は生きていけそうな気はする。少なくとも、書くことに関しては。書かなくても生きていけることははっきりして…

でも、幸せはそれだけではない

人生に時間がなさすぎる上に、知恵も技術もありやしない。自分の欠陥ばかりが目につくが、過ごす日々を楽しめてもいる。 「絶対に間違えない人」よりも、「間違えるが、そのことに気がつける人」の方が「間違えない」のだ、とわかっていても間違えることはや…

夕立について

夏に友達と行なった勉強会のための資料をまとめたものです。 かなり季節外れになってしまいましたが、そんなこと言ってたら公開するのが来年になってしまいますので、公開するという運びになりました。こんなに寒くなってから「夕立」のことを思い浮かべるな…

この世界に在る、すべての素敵のもと

自分の足りてないとこ、欠けてるとこダメなとこ、そういったところをこそ自分で認めて、開き直るというわけでもなくきちんと受け止めていられる人は、皆、素敵。 そこには、受け止められるのかという次元と、受け止めるべきナニカに気がつけているのか、とい…

人に伝えるべき神鳴り

そう思っているのなら、その相手にそう伝わるように伝えなくては、伝わらないこと、ってのがあって。それは、思っているだけでは伝わらないし、そう伝わると願ったって伝わるというわけでもない。 相手を認めている、ということを伝えなくては、認めていると…

「言葉」のあるべき姿態

なぜわたしがこんなに「言葉」に執着しているのか、よくわからない。ただいえることは、過去に於いて自分を知ってもらうことができなかったという惜しみがあったからなのかもしれない、ということだ。自分を知ってもらうことを文章ですることが不毛であるこ…

「九十九」を過ごし、やってくる「一」

エンジニアは、いや人は、ただただ達成することだけを求めている。達成する喜びがそこにあると知っているから、だから、それを日々刻々求めている。私もその一人となりつつある。 達成しない「九十九」のときを過ごし、最後の「一」のためにそれをしている。…

ピアノ線の上に文字をおく

ピアノ線の上に文字をおく ただおくだけではない 自分の生理に合うように、順に、バランスよく並べていく ピアノ線はとても細く丈夫なので、自らを殺めることだってできよう その上に言葉をおく 線はどこかへその言葉を運ぶ 言葉の流れは、いつも線を伝って…

わたしが大事にしたいこと

私は、どうしたいのだろう。どうなりたいのだろう。私はおそらく間違っている。それを真に認めることができているだろうか。心のどこかでは認めていないのではないか。正しいのだと思い込んでいるのではないか。心の底から謙虚だろうか、誠実だろうか。 私は…

”死”を目前にして、私が考えること

私が初めて”死”という概念を認識したのは、いつのことだったろうか。と、漠然と考えていたものの、まず私が思い浮かんだのは、マンガであった。 言葉としての”死”は「お前はすでに死んでいる」という今思えば『北斗の拳』のセリフを保育園のともだちが言って…

書くことについての、直感

仕事をすることの楽しみを最近つとに感じている。というか、その快楽を自分の中で制御できなくなっている。その快楽をいつも求めている。 物を創ることも、物を造ることも、こんなに楽しいことだったなんて、ぼくは知らなかった。何かを達成するまでは、しん…

恋の目

独りでも人生を楽しめそうになっている自分は、なんだか危ういなーと思う。 恋をしている女の人の目を、ひさびさに見た。それはとても綺麗だった。人をおもう気持ちが目に現れていたのだ、きっと。それはとても潤んでいて。きらきらしていて。目の全体の形は…

にんげん1回目

生まれて初めて餃子の王将に行った(めちゃくちゃうまかった)。 その時に不意に流れた曲(それはとてもぼくを感化する好きな曲だった)。 たぶんそれで、ぼくの心はあふれてしまって、不覚にも涙をこらえることができなかった。 相乗効果は考えもしない組み…

なにが人に文章を読ませるのだろう

今あなたは、この文を読んでいるが、読んでいるいうことは、何らかの理由があってこの頁を開いたということだ。つまり、なぜかしらこの頁につながるリンクがあなたの前に現れたからとか、なんだかそういうことなのだと思う。初めてここを訪れるというわけで…

楽しみを伝えること、楽しみを受け取ること

何かを理解する時に、自分の中に「この感じ、あの感じと似てるな〜」という感覚があることが、とても理解の助けになる。その広さと深ささえあったら、いろんなことを楽しく感じることができるはず。 いくらたくさん本を読んだって、どんなに仕事をできたって…

ブログのタイトル変更

ブログのタイトルを 『どんなに高く飛ぶ鳥よりも想像力の羽根は高く飛ぶ』 紹介文を 自分の"楽しみ"を書いて、自分だけが救われるんなら、それは言葉ではないんじゃないの。言葉は人のものでもあるんだから。 に変更しました。 先祖返りといった感じですかね…

風に吹かれて

音楽については、音楽をもってしか”正しく”語り得ない 本については、本をもって 言葉については、言葉をもって 愛については、愛をもって *** 人は、人を愛することも、憎むことも、安易である 安易だ、という意味は、コントロールできないということ そ…

自分をいかに見つめているか

ぼくという人は、たぶん、他人にとって、見下そうと思えば見下すことは簡単な人間なのだと思う。ぼくを見下すための取っ掛かりがたくさんあるってこと。ぼくは自分の欠陥を攻められることについて、なんの頓着もない。そういうものを取り繕おうとも思わない…

異邦人の案内

道をなにげに歩いていると、人が困っているようだった。どこかに行きたいらしいが、そこがどこにあるのかわからないように見えた。よく見ると異邦人のようだ。ぼくの言葉は解すらしい。 どこに行きたいのか、と尋ねると、よくわからないという。ぼくが言って…

ものの美しさ、人の美しさ

会社でとても仲良くなった人の、今日が最終出勤日だった。たぶん、ぼくに10年ぶりにできた友達、みたいな人だったかもしれない。 ぼくよりも7つ上だと言っていたから、いろいろあった人だったのかもしれない。傷を負ったことのある人特有の”優しさ”を持って…

人と関わるということの、楽しみを、美しみを

ネットを通して、人と関わったりした。相手も自分のことをよく知らず、私も相手のことをよく知らなかった。ただ文字だけの情報。言葉を交わした人もある。でも、やっぱり、誰のことも、よく知らなかったと思う。そこに人がいたのは確かで、でも、なんだかそ…