どぶねずみに捧げる詩
自分のことをよく知らない人にどう思われようと気にしないのは、
あなたが強いからではなくて、
自分の弱さをさえ、知ろうとはしないから。
自分自身を知ろうとしない人のことを、
他人には知りようもないのです。
他人はあなたのことを、解釈したいように勝手にするし、
そのことには一偏の悪気はない。
あなたはどう思われてもいいと自分で決めて、
自分が傷つくのを防いでいるに過ぎない。
それがあなたの弱さで。
つまり、自分を晒せない、表現できない弱さ。
ドブの中がここちよければ、そうしていたらいい。
自分を示すことなしに、人に本当に愛されることなど、ないのです。
この世界のどこにも、
愛されなくてよいひとなどいないのだから。
きっと、あなたは愛される。
こんなにも、けなげに、うつくしいのだから。
(了)